「鹿の子(かのこ)」という生地の名前を、ポロシャツのタグや商品説明で見かけたことはありませんか。実は、多くの方が一度は袖を通しているほど身近な素材です。
今回は、鹿の子とはどんな生地なのか、名前の由来から使われる素材の種類、メリット・デメリット、お手入れ方法まで詳しく解説します。作業服・ユニフォーム選びの参考にもなりますので、ぜひ最後までチェックしてください。
鹿の子とは?名前の由来と生地の特徴
鹿の子とは、平編みとタック編みを組み合わせて凹凸のある編み目に仕上げたニット生地のことです。表面のでこぼこが、小鹿の背中にある白い斑点模様に似ていることから「鹿の子」と呼ばれるようになりました。
編み目のあいだに凹凸ができる構造のため、生地と肌が触れる面積が少なく、汗をかいてもべたつきにくいのが特徴です。フラットな平編み・メリヤス編みの生地に比べると、見た目にも立体感があります。
身近な鹿の子生地の代表格「ポロシャツ」
鹿の子と聞いてピンと来なくても、「ポロシャツの生地」と言われれば思い当たる方は多いのではないでしょうか。ラコステやフレッドペリー、ラルフローレンといった定番ブランドのポロシャツの多くは、この鹿の子編みで作られています。
ビジネスカジュアルからスタッフ用ユニフォーム、チームウェアまで幅広く採用されているのも、鹿の子ならではの見た目と着心地があってこそです。
鹿の子のメリット
鹿の子のメリットを3つご紹介します。
通気性がよい
鹿の子のメリットとして第一に挙げられるのが、通気性のよさです。汗をかいても蒸れにくいので、快適に過ごすことができます。
通気性のよさは、洗濯時の乾きやすさにもつながります。家事を時短できる点も見逃せません。
肌触りがさらっとしている
肌触りがさらっとしているのも、鹿の子のメリットです。肌にべたっと張り付きにくいため、着ていてストレスを感じにくいといえます。
さらっとした肌触りで体感温度が低く感じられることから、夏用の服地によく使われているのも納得です。
型崩れしにくい
鹿の子は編み目にハリがあるため、着用や洗濯を繰り返してもフォルムが安定しやすい生地です。きちんとした印象を保ちやすく、ユニフォームとして長く使う場合にも扱いやすいメリットといえます。
鹿の子のデメリット
次に、鹿の子のデメリットも2つご紹介します。
生地に厚みがありごわつきを感じることがある
鹿の子は、一般的な平編み・メリヤス編みと比較して生地がやや厚くなります。そのため、人によっては厚さやごわつきを感じることがあるでしょう。
よりしなやかな質感を望む場合は、鹿の子以外の生地が向いていることもあります。とはいえ、型崩れしにくくきちんと見える点は先述のとおりです。
伸縮性に乏しい
伸縮性に乏しいのも、鹿の子のデメリットです。しっかりとした生地である一方、サイズの選び方によっては動きづらい、窮屈だと感じることもあるでしょう。
自分のサイズとアイテムのヌード寸法・仕上がり寸法をきちんと比較し、適切なサイズのものを選ぶことが大切です。
鹿の子生地に使われる主な素材
鹿の子は編み方の名称であり、使われる糸の種類はさまざまです。それぞれ着心地や耐久性の傾向が変わるため、選ぶときの参考にしてください。
- コットン(綿):肌触りが柔らかく吸湿性が高い。汗をかく現場に向く一方、洗濯による縮みには注意が必要
- ポリエステル:速乾性・耐久性に優れ、シワになりにくい。コットンよりドライな着心地
- 混紡(T/Cなど):綿の肌触りとポリエステルの丈夫さを両立。作業着・ユニフォームでの採用例が多い
自社のユニフォームやチームウェアを検討する際は、着用シーンに合わせて素材を選ぶと失敗しにくくなります。
>>【関連記事】ポロシャツの主な素材は?メリット・デメリットと上手な選び方!
鹿の子生地のお手入れ・洗濯時の注意点
鹿の子は型崩れしにくい生地とはいえ、長く着るためには日々のお手入れも大切です。以下のポイントを押さえておきましょう。
- 洗濯ネットに入れて、摩擦による型崩れ・毛羽立ちを防ぐ
- 色の濃いものは単独で洗い、色移りを防ぐ
- 乾燥機の高温は縮みの原因になりやすいため、陰干しがおすすめ
春夏の作業服・ユニフォームにもおすすめ
これまでご紹介したとおり、鹿の子は通気性がよくて肌触りがさらっとしているうえ、型崩れしにくいため、夏の作業服・ユニフォームにもおすすめです。
鹿の子は汗をかいても蒸れにくく、さらっとした肌触りで涼しく感じるため快適です。快適な着心地の作業服・ユニフォームは、作業効率を高めてくれます。従業員の作業環境の改善や生産性の向上を考え、夏の作業服・ユニフォームの見直しを検討してみるのもよいでしょう。
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まとめ
鹿の子とは、平編みとタック編みで凹凸を出したニット生地のことで、ポロシャツの定番素材として広く親しまれています。通気性がよく肌触りがさらっとしているうえ型崩れしにくい一方、生地の厚みや伸縮性の乏しさはデメリットです。それでも上回るメリットがあるため、作業服やユニフォームにもおすすめできる素材です。
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