チャックが壊れて「もう捨てるしかないかも」と思っても、あきらめるのはまだ早いです。スライダーが外れた、生地を噛んだといった症状の多くは、特別な道具がなくてもご自宅で直せます。
この記事では、チャックが壊れたときの症状別の直し方から、自分では直せないケースの交換・買い替えの目安まで、まとめて解説します。
そもそもチャックの仕組みを知っておこう
チャック(ファスナー)は主に4つの部品でできています。仕組みを知っておくと、どこが壊れているのかを判断しやすくなります。
- スライダー:つまんで上下に動かし、エレメントを噛み合わせて開閉する部分
- エレメント:スライダーが通る歯形(務歯)の部分
- テープ:エレメントが縫い付けられている布のベース部分
- 上止め・下止め:スライダーが上下端から外れないようにするストッパー
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症状別|チャックが壊れたときの直し方
チャックが壊れたと思っても、実際には直せることが多くあります。よくあるのが、スライダーが外れた、布を噛んだといったケースです。ただし、慌てて対処すると修復不可能な状態になったり、生地を傷めてしまったりすることがあるので気を付けましょう。
よくある症状は次の5つです。原因によって直し方が変わるので、まずはどのケースに当てはまるか確認してから対処しましょう。
ケース1:スライダーが外れた(片方だけ・両方とも)
開閉を繰り返しているうちに、チャックのスライダーが外れてしまうことがあります。片方だけ外れた場合は、フォークを使って直す方法を試してみてください。
まずは、フォークの歯にスライダーをはめて固定し、外れているほうのエレメント(歯形)部分をすき間に入れ込んでスライダーを移動させてみましょう。すると、意外と簡単に直せることがあります。両方とも外れてしまった場合は、スライダーを一度レールの端まで下ろし、左右のエレメントを片方ずつ均等に差し込んでからゆっくり引き上げると元に戻ります。
ケース2:スライダーが生地を噛んだ
急いでチャックを開閉する際に、スライダーが布を噛んでしまうことがあります。布を噛んでいる部分に千枚通しやピンセットの先を入れ、布を引き出してみましょう。
このとき、生地を傷めないよう、細心の注意を払ってください。また、スライダー部分が開きすぎると、今度はスライダーが外れてしまう原因になるので気を付けましょう。
ケース3:スライダーが動かない・滑りが悪い
スライダーがさびているなど、何らかの原因で動かなくなっても、慌ててはいけません。むやみに引っ張ると、部品が破損したり生地を傷めてしまったりすることがあります。まずは、なぜ動かないのかよく観察してみましょう。
ゆっくりとやや力を入れつつまっすぐ引っ張ると、これだけで直ることがあります。直らない場合は、噛み合わせにごく少量の潤滑油やろうそくを塗ってから試してみてください。市販のファスナー専用潤滑スプレーを使うと、滑りをより長持ちさせられます。
ケース4:閉めても自然と開いてしまう
チャックを閉めても、なぜか自然と開いてしまうことがあります。ある程度着続けた服のチャックに、よく見られる症状です。
これは、スライダーが変形して噛み合わせが緩んでいることが原因の場合が多いため、様子を見つつ、ペンチを使って開き具合を調整しましょう。やり過ぎるとまったく動かなくなるので、少しずつ調整するのがコツです。
ケース5:スライダーの引き手(持ち手)が取れた・壊れた
持ち手だけが根元から取れてしまった場合は、キーホルダーの金具やクリップ、ひもなどをスライダー本体の輪に通せば、応急処置として使い続けられます。見た目を気にする場合は、手芸店やホームセンターで販売されている交換用の引き手パーツに付け替えるのがおすすめです。
自分で直せない・症状が重いときの判断基準
次のような状態になっている場合は、無理に自分で直そうとせず、部品交換や買い替えを検討したほうが安全です。
- エレメント(歯形)が欠けている、変形している
- テープ部分が裂けている、破れている
- スライダー自体が割れている、大きく変形している
これらは無理に動かそうとすると、生地やほかの部品まで傷めてしまうことがあります。迷ったら、それ以上いじらずに次の対処法を検討しましょう。
直せない場合はチャックを丸ごと交換が必要
ご紹介したように、チャックが壊れた場合でも多くのケースで直すことができます。とはいえ、部品が破損している場合は、チャックを丸ごと交換することになるでしょう。
愛着のある服なら、洋服リフォーム店やクリーニング店でチャックを交換して着続けるのもよい方法です。修理費用の目安は、スライダー交換のみなら数百円程度から、ファスナー全体の交換でも1,000〜3,000円程度が一般的です(生地やチャックの種類、依頼先によって変動します)。特に愛着がない、長年着続けていて生地の傷みが目立つといった場合は、この機会に服を買い替えるのもおすすめです。
チャックを長持ちさせるお手入れのコツ
症状が出てから直すだけでなく、日頃のちょっとした心がけでトラブルは減らせます。
- 開閉はまっすぐゆっくりと。斜めに引っ張るとエレメントが変形しやすくなります
- 生地の端を巻き込まないよう、閉める前に生地を軽く押さえておく
- 滑りが悪くなってきたら、悪化する前に潤滑油やろうそくで手入れする
- 使わないときはチャックを閉めた状態で保管し、型崩れや変形を防ぐ
まとめ
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服のチャックが壊れても、多くのケースで症状に合った対処をすれば直すことができます。まずは、今回ご紹介した内容を参考に、慌てず症状を確認しながら試してみてください。直せない場合でも、チャックを丸ごと交換すればまた着続けられますし、この機会に買い替えるのも一つの方法です。
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