
地下足袋登山、実際のところどうなの?
登山といえば登山靴が基本ですが、近年は職人の作業靴である地下足袋を履いて山に登る「地下足袋登山」が静かに広がっています。足裏のゴムが薄いぶん地面の凹凸や滑りやすさをダイレクトに感じ取れるため、慣れると登山靴よりも身のこなしが軽くなったと感じる人が多いようです。とはいえ誰でもすぐ快適に歩けるわけではなく、向いている季節・山道と、履き方のコツを押さえてから挑戦するのが失敗しないポイントです。
地下足袋そのもののメリット・デメリットや選び方をじっくり知りたい方は、下記の記事でも詳しく解説しています。ここでは「実際に登るとしたらどう準備すればいいか」に絞って、これから挑戦する人向けにまとめます。
地下足袋登山に向いている季節と山道の選び方
地下足袋登山に最も向いているのは春から秋にかけて。真冬の雪山は生地が薄く防寒性に乏しいため、地下足袋だけで挑むのは危険です。逆に雪解け後の春はぬかるんだ道でもゴム底のグリップが効きやすく、地面の状態を確認しながら歩けるので相性が良い季節と言えます。夏は蒸れが気になるところですが、登山靴よりも軽いぶん汗をかいても足取りが重くなりにくいのが利点です。秋は落ち葉で足を滑らせやすい時期ですが、地下足袋なら足裏で葉の下の地面を感じ取れるため、スニーカーで歩くよりもかえって安定します。
山道選びでは、岩や石がゴロゴロした岩稜帯はできるだけ避けましょう。ソールが薄い分、尖った石を踏んだときの衝撃がそのまま足裏に伝わります。最初は整備された林道や、木の根が多いくらいの緩やかなハイキングコースから試すのが安全です。
初めての地下足袋登山、当日までに準備しておきたいこと
初挑戦であれば、いきなり縦走ではなく日帰りの短いコースを選び、地下足袋での歩き方に体を慣らすところから始めましょう。急な斜面が多いコースなら底にスパイクピンが付いたタイプ、雨や渡渉が予想されるコースなら防水加工が施されたタイプというように、当日のコースに合わせて一足を選んでおくと安心です。祭り用の地下足袋は防水・耐久性ともに登山向きではないため避けてください。
靴下との組み合わせでも履き心地が大きく変わります。厚手のものを合わせてワンサイズの調整をしておくと、下りで指先が前に当たりにくくなります。
下山中に足先が痛くなったら?よくあるお悩みと対処法
地下足袋登山の経験者からよく聞かれるのが「下山中に足先が痛くなる」という悩みです。下り坂では足が靴の中で前方向へ滑りやすく、指先に体重が集中し続けることが原因です。対処法としては、紐や小鉤を普段よりワンランクきつめに締めて足の前滑りを抑えること、下りの手前で一度立ち止まって締め直すこと、そして指先に安全芯が入ったタイプを選んでおくことが効果的です。
ぬかるみや濡れた岩場では、足裏全体を面で置くように意識すると、スパイクや溝が最大限にグリップを発揮してくれます。逆につま先だけで踏み込むと横滑りしやすいので注意しましょう。「地下足袋 登山 危険」と気になって検索する人もいますが、地下足袋そのものが危ないというより、コースの難易度に合わない一足を選んでしまうことが主な原因です。ワークマンなど身近な店の安価なタイプで試すのも入り口としては悪くありませんが、本格的に距離を歩くなら登山向けに作られたタイプへ切り替えることをおすすめします。
まとめ
>>【関連記事】地下足袋とは?種類と選び方・履き方を徹底解説|作業用〜子供用まで
>>【関連記事】地下足袋メーカー3社を徹底比較|丸五・力王・日進ゴムの特徴と選び方
地下足袋登山は、春から秋の季節を選び、コースに合った一足と靴下の組み合わせを準備しておけば、登山靴とは違う身軽さと足裏感覚を楽しめるスタイルです。下山時の足先の痛みも、締め方と足の置き方のコツを押さえておけば大きく軽減できます。まずは日帰りの緩やかなコースから、地下足袋登山にチャレンジしてみましょう。
