「安全靴の代わりにスニーカーや登山靴を履くのはダメなの?」と考えたことはありませんか。結論から言うと、一般的なスニーカーや登山靴を安全靴の代わりに使うのはNGです。ただし、JIS規格やJSAA規格に対応した「安全スニーカー」であれば、安全靴の代わりとして使えます。
この記事では、安全靴とスニーカーの違いから、スニーカー・登山靴で代用できない具体的な理由、数少ない「代わりになるもの」の正体、作業内容別の選び方まで詳しく解説します。
安全靴とスニーカーの違い

はじめに、安全靴とスニーカーの違いについて見ていきましょう。
使用目的が異なる
安全靴とスニーカーでは、基本的な使用目的が異なります。具体的には、以下のとおりです。
- 安全靴:作業中の足をケガや事故から守るなど
- スニーカー:スポーツや歩行時の足の負担を軽減するなど
使用目的が異なる以上、安全靴と一般的なスニーカーは別物と考えるべきです。
求められる安全基準が異なる
安全靴とスニーカーの違いの一つが、求められる安全基準が大きく異なることです。安全靴は、足を衝撃や踏み抜きなどから守るために、JIS T8101をはじめとする一定の安全基準を満たす必要があります。一方、スニーカーは安全靴のように厳しい安全基準を求められません。
安全靴の代わりにスニーカーではダメな理由

ここでは、安全靴の代わりにスニーカーではダメな理由を具体的に解説します。
ケガや事故から足を守ることができない
安全靴の代わりにスニーカーではダメな理由の一つに、ケガや事故から足を守れないことが挙げられます。
安全靴は、足先の衝撃や障害物の踏み抜きなどから足を守ることを前提に設計されている作業靴です。しかし、スニーカーは先芯や耐貫通性能を持たないため、安全靴の基準を満たしておらず、ケガや事故から足を守れないのです。
作業内容や作業環境によって着用義務がある
安全靴は、作業内容や作業環境により、労働安全衛生規則により着用義務があります。どんなものでもよいわけではなく、一定の条件を満たした作業靴であることが条件です。
スニーカーでは、安全靴の条件を満たさないため、ダメなのです。
>>【関連記事】安全靴が必要な仕事とは?法律で着用義務がある職種・現場は?
労災認定時に減額対象となることがある
安全靴の代わりにスニーカーを履いていた場合の事故やケガについては、労災認定時に減額対象などになることがあります。業務中の事故やケガは、労災と認められるのが原則です。
しかし、従業員に落ち度があると認められる場合は、話が違ってきます。安全靴が必要な作業・環境で故意に履かない場合は、減額対象などになることもあるでしょう。
>>【関連記事】安全靴を履かないでケガをしたら労災?認定される条件・対処法は?
安全靴の代わりになるものはある?
登山靴・ワークブーツでの代用はNG
「登山靴なら頑丈だから代用できるのでは」と考える人もいますが、これもNGです。登山靴は足首の保護や滑りにくさには優れていても、先芯による踏み抜き防止・耐滑・静電気帯電防止といったJIS基準の性能までは備えていない製品がほとんどだからです。見た目の頑丈さと、規格を満たした安全性能はまったくの別物と考えましょう。
スニーカーを安全靴に「する」方法はある?
市販のスニーカーに後付けの先芯パーツやプロテクターを入れる方法もありますが、公的な安全性能の認証を受けられるわけではなく、自己責任になるためおすすめできません。
スニーカーの履き心地のまま安全性も確保したいなら、最初からJIS規格またはJSAA規格に適合した「安全スニーカー(プロテクティブスニーカー)」を選ぶのが唯一の正解です。JIS規格は重作業向けの厳しい基準、JSAA規格は軽作業向けのやや簡易な基準で、それぞれ性能表示のマークで見分けられます。安全靴の代わりになるものを探しているなら、まずこの2つの規格をチェックしてみてください。
>>【関連記事】安全靴の規格とは?JISとJSAAの違い・見分け方を徹底解説
作業内容に合わせた安全靴の選び方
安全靴を選ぶ際は、現場に必要な性能を機能面から確認することも欠かせません。代表的なチェックポイントは以下のとおりです。
- 耐滑性:油や水で滑りやすい現場向け
- 耐油性:油を扱う工場・厨房まわりの作業向け
- 静電気帯電防止性:静電気を嫌う精密機器・危険物を扱う現場向け
- 踏み抜き防止性能:釘や金属片が落ちている現場向け
スニーカーや登山靴ではこれらの性能をまとめて満たすのは難しく、この点でも安全靴を選ぶ理由になります。
事業者が従業員に安全教育で説明すべき

安全靴の代わりにスニーカーではダメな理由については、事業者が従業員に安全教育で説明すべきです。中には、スニーカーで十分対応できると自己判断で履き続けている人もいます。
このまま放置すれば、いずれ重大な事故・ケガを起こすリスクがあります。定期的に安全教育を行い、安全靴の代わりになぜスニーカーではダメなのかを理解させ、業務中は必ず安全靴を履くことを徹底させるようにしましょう。
まとめ
安全靴の代わりに一般的なスニーカーや登山靴で代用することは、やめましょう。安全靴とスニーカーでは使用目的が異なり、一般的なスニーカーでは安全靴のような高い安全性を確保できず、思わぬ事故やケガにつながることがあるからです。
唯一の例外は、JIS規格・JSAA規格に対応した「安全スニーカー」です。一般的なスニーカーの履きやすさ・軽快さと、安全靴の耐久性・安全性のよいところどりをしています。作業内容・作業環境にもよりますが、こうしたものを選ぶのもよい方法です。私ども「安全靴専門通販 まもる君」でも、優れた耐久性・安全性を誇る人気の安全靴・安全スニーカーを豊富に取り揃えています。この機会に、業務に必要な一足のご購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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