現場作業に従事する方にとって欠かせない装備の一つが「安全靴」です。
普段履いているスニーカーや革靴と見た目は似ていても、実際には大きな違いがあります。本記事では、安全靴と普通の靴の違いを安全性・機能性・耐久性・重量の観点から解説し、なぜ現場では安全靴が必須なのかをわかりやすくご紹介します。
安全靴と普通の靴の違い
安全靴と普通の違いについて「安全性・機能性・耐久性・重量」の4つの観点から比較をしてみましょう。
安全性の違い
安全靴には、つま先を守るための鋼製や樹脂製の先芯が入っており、重量物の落下や衝撃から足を保護します。
一方、普通の靴はつま先を保護する機能はなく、安全性という観点では劣ってしまいます。
作業現場での事故リスクでいうと、安全靴のほうが低減できると考えていいでしょう。
機能性の違い
機能性についてですが、安全靴は滑りにくいソール、耐油性、耐熱性、静電気防止機能など、作業環境に応じた多彩な機能のあるラインナップが揃っています。
普通の靴は歩行用に作られており、滑りにくいソールはあるものの、安全靴ほどの多彩な機能が揃っているわけではありません。
耐久性の違い
現場作業では摩耗や衝撃が日常的に発生します。
安全靴はこれに耐えるため、通常の靴よりも厚いソールや強度の高い素材を使用しており、長持ちしやすいのが特徴です。
普通の靴は過酷な環境では比較的傷みやすく、耐久性でいうと劣ってしまうモデルが多いでしょう。
重量の違い
安全靴は強固な先芯や耐久性のある素材を使っているため、普通の靴に比べてやや重くなる傾向があります。
近年は軽量化された樹脂先芯タイプも増えており、長時間の作業でも快適に履けるモデルも見受けられるようになりました。
しかし、比較すると普通の靴のほうが軽いので、動きやすさでいうなら普通の靴に軍配が上がるでしょう。
普通の靴で安全靴の代用は可能?
結論からいえば、普通の靴で安全靴の代用はできません。
これまでに説明した違いからわかるように、安全性と機能性で大きく異なってしまうからです。
また、作業内容によっては安全靴を指定している場合もあり、普通の靴が禁止されている環境もあります。
事故防止や法律遵守のためにも、作業内容に合った靴を選びましょう。
まとめ
今回は、安全靴と普通の靴の違いについて解説しました。
安全靴は先芯が入っており、耐油性、耐熱性、静電気防止など、モデルによって多彩な機能が搭載されているのがわかってもらえたはずです。
普通の靴では事故リスクを高める現場では、安全靴の着用が求められるので、ぜひ違いを理解して正しい靴を履くようにしてください。