空調作業服のファンが汚れてしまう理由
空調服®のファンが汚れる理由は、現場に舞っている砂埃や粉塵といった「空気中の異物」が付着することが原因です。
ファンは、空調服®の中に風を送るため、外気を取り込みます。
そしてこの時、外気と一緒に空気中の異物を吸い込んでしまうのは仕方のないことでもあります。
細かい砂程度ならファンを通り抜け風と共に服の中から排出されますが、大きめの異物はファンを通り抜けられず、結果的にファンに付着し目立つ汚れとなるのです。
ファンの汚れを放置すればファンモーターの故障やバッテリーの消耗に繋がるだけでなく、衛生面にも悪影響があるため、定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。
作業着メーカーによって違うお手入れ方法
空調服®のファンをお手入れする際の基本的な流れは、ファンを外す、掃除する、取り付けてバッテリーと繋ぐ、の3ステップです。
簡単にメンテナンス方法をお伝えすると、まずはファンのケーブルを抜き、空調服®の裏側に付いているリングを外します。
そうすると空調服®の表側からファンが外れるため、ファンに合わせた方法でお手入れしてください。
ファンのお手入れが完了したら、空調服®の表側からファンを差し込み、裏側からリングで固定します。
その後、バッテリーとファンをケーブルで繋げば完成です。
しかし、細かいメンテナンス方法はメーカーによって少しずつ異なります。
例えば、ファンのリングを取り付ける際、自重堂やジーベックなどはリングをはめ込んで固定するのに対し、バートルはリングを回転させて固定します。
また、ファンも水洗い対応・非対応は商品によって異なるため、安易に水で丸洗いをしてはいけません。
間違った方法でお手入れすれば、空調服®の機能を低下させることに繋がってしまうため、必ずご自身が着用している空調作業服のメーカーに合わせた方法でメンテナンスしてください。
メーカーごとのお手入れ方法はバッテリーに同梱されている説明書、または、メーカーサイトで公開されている場合があります。
水洗いができない空調服®ファンのお手入れ方法
近年は水洗いできるファンも登場していますが、一般的な空調服®のファンは水洗いできません。
ファンはモーターを搭載した精密機械のため、水洗いは錆びや故障を招きます。
そのため、水洗いができないファンは、固く水を絞った布や綿棒で優しく汚れを拭き取るのが、基本的な掃除方法になります。
頑固な汚れの場合は、薄めた中性洗剤で拭き取ってから乾拭きするのも効果的です。
拭くだけではなかなか綺麗にならない、もっと簡単に掃除したい、といった場合には、精密機械の清掃に使われているパーツクリーナーを使用すると、拭き取りでは届かない部分の汚れを簡単にお手入れできます。
また、綺麗な状態のファンに専用フィルターを装着し、あらかじめ汚れの侵入を防いでおくと空調服®のメンテナンスが楽になるのでおすすめです。