作業用ヘルメットの男性

墜落時保護用ヘルメットとは?軽量でも安全な理由と見分け方

塗装や建築、高所作業をする方にとって、墜落時保護用ヘルメットの着用は安全上で必須です。
最近は軽量タイプの墜落時保護用ヘルメットが増えていますが、「軽いぶん安全性が落ちるのでは」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、規格に適合していれば軽量でも安全性に問題はありません。今回は墜落時保護用ヘルメットの規格・見分け方から、軽量タイプのメリット、買い替えの目安まで解説します。

墜落時保護用ヘルメットとは?規格と区分を確認しよう

ヘルメット
墜落時保護用ヘルメットとは、高所作業中の墜落や転倒によって頭部を強打した際の衝撃を吸収するために着用するヘルメットです。
厚生労働省が定める保護帽の規格には、大きく分けて「飛来・落下物用」「墜落時保護用」「電気用(絶縁用)」の3区分があり、墜落時保護用のヘルメットは上部に衝撃吸収ライナーを内蔵し、墜落・転倒時の衝撃を分散させる構造になっています。
「飛来・落下物用」は上からの物の落下を防ぐための規格で、墜落時の衝撃吸収性能までは保証していません。作業内容に応じてどちらの規格が必要かを見極めることが大切です。
墜落時保護という名目はあっても、ビルや電柱などの極端な高所からの墜落まで防げるわけではない点には注意してください。

ヘルメットの規格表示で見分ける方法

墜落時保護用に対応しているかどうかは、ヘルメット内部に貼られている表示ラベルで確認できます。ラベルには「飛来・落下物用」「墜落時保護用」「電気用」のうち、どの区分に適合しているかが明記されているため、購入前や着用前に必ずチェックしましょう。国家検定合格品であれば検定合格のマークもあわせて表示されています。表示が確認できない、または劣化して読めない場合は、安全のため買い替えを検討してください。

>>【関連記事】保護帽とは?ヘルメット・保安帽との違いを解説【選び方も】

墜落時保護用ヘルメットは軽量でも安全性に問題ない

墜落時保護に分類されるヘルメットは、厚生労働省が定めている保護帽規格の「墜落時保護用」に合格している必要があります。
上記の規格に合格していれば、帽体が軽量な素材であっても、衝撃吸収性能は基準を満たしているため安全性に問題はありません。軽さは規格をクリアした上でのプラスアルファの価値であり、安全性とトレードオフになる関係ではないと考えてよいでしょう。

高所作業は何mから着用が必要?

高所作業における保護具の必要性は、作業の高さや内容によって事業者ごとに安全基準を定めて判断するのが基本です。一般的な目安として2m以上の高さでの作業ではヘルメットをはじめとする保護具の着用が求められるケースが多いですが、現場ごとの労働安全衛生規則や社内ルール、労働基準監督署の指導内容に従うのが確実です。判断に迷う場合は、自己判断で済ませず現場の安全管理者に確認しましょう。

>>【関連記事】高所作業のヘルメット着用は何メートルから義務?規格・罰則も解説

軽量の墜落時保護用ヘルメットを利用するメリット

軽量の墜落時保護用ヘルメットを利用する場合、以下のようなメリットが得られます。
・首や肩の負担軽減
・持ち運びしやすい
・通気性の高い製品が多い
では、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

首や肩の負担軽減

軽量だからこそ首や肩への負担も軽減し、長時間の作業がしやすくなります。
頭部に重量があると、バランスを保つために無意識に力を入れてしまうため、気付かぬうちに体力を消耗しがちです。
ヘルメットが軽量であるほど本来の頭部の重さに近づくので、作業時の負担を考慮すると大きなメリットといえます。

持ち運びしやすい

ヘルメットが軽量だと持ち運びがしやすい点もメリットです。
出勤や退勤、現場移動中など、ヘルメットを持ち運ぶシーンは多いので、なるべく軽いほうがストレスになりません。
さらに携帯性を重視するなら、コンパクトに折りたためる折りたたみタイプの墜落時保護用ヘルメットも選択肢に入ります。かばんに収納できるサイズになるモデルもあり、複数の現場を移動する方や車内保管のスペースが限られる方に向いています。

>>【関連記事】ヘルメットは100均で買える?防災用の安いおすすめ折りたたみ式4選

通気性の高い製品が多い

軽量タイプの墜落時保護用ヘルメットは、通気孔を備えた通気性の高い製品が多いです。
作業時はヘルメット内に熱がこもりやすく、体力消耗や熱中症のリスクを高めてしまいます。
通気性の高いヘルメットだと熱を逃がしてくれるので、夏場の作業効率向上にも期待ができます。

墜落時保護用ヘルメットの耐用年数・買い替えの目安

墜落時保護用ヘルメットには使用期限があり、劣化したまま使い続けると本来の衝撃吸収性能を発揮できません。
メーカーが示す目安としては、ABS・PC製の帽体は使用開始からおおむね3年、FRP製の帽体はおおむね5年での交換が推奨されることが一般的です。未使用のまま保管していた場合でも、製造から一定年数が経過すると樹脂の劣化が進むため、購入時期だけでなく製造年月も確認しておくと安心です。
ひび割れや変色、内装の破損が見られる場合は、期限内であっても早めに買い替えましょう。

ワークマンなど量販店で買っても大丈夫?購入前に確認したいポイント

最近はワークマンなどの量販店でも作業用ヘルメットを見かけるようになりましたが、購入前に必ず商品説明や本体の表示ラベルで「墜落時保護用」の規格に適合しているかを確認してください。同じ「作業用ヘルメット」という名称でも、飛来・落下物用のみに対応した製品と墜落時保護用に対応した製品では性能が異なります。
タニザワやシンワ、DICといった安全保護具メーカーの製品を扱う専門店であれば、規格適合が明記された製品から用途に合わせて選びやすいのもメリットです。

軽量の墜落時保護用ヘルメットで作業効率を高めよう

今回は、軽量の墜落時保護用ヘルメットの安全性や規格、買い替えの目安について解説しました。
軽量だとしても、厚生労働省が定めている保護帽規格の「墜落時保護用」に合格しているのであれば、安全性に問題はない点を理解してもらえたはずです。
表示ラベルで規格を確認しつつ、ぜひメリットに魅力を感じた方は、軽量の墜落時保護用ヘルメットを検討してみてください。

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