手袋の重ねづけで防寒対策|正しい順番とNGな組み合わせを解説

手袋の重ねづけで防寒対策|正しい順番とNGな組み合わせを解説

手袋を重ねづけすると防寒効果が上がる理由

厚手の防寒手袋を着けているのに指先が冷える——その原因は「外の寒さ」だけではありません。手袋と手のあいだにできるわずかな隙間から風や雨が入り込んだり、内側にこもった手汗が気化熱で体温を奪ったりすることが、冷えの正体です。手袋を重ねて着けると、この隙間が埋まって暖かい空気の層ができ、防水・防風の両面から保温効果が高まります。

重ねづけにはもうひとつ利点があります。気温や作業内容に合わせて枚数を調整できることです。屋外での荷下ろしなど体を動かす作業では1枚外して蒸れを逃がし、待機時間や早朝の冷え込みが強い時間帯には1枚足す、といった細かい体温調整が可能になります。

「重ねると分厚くなって作業しにくいのでは」と思われがちですが、薄手のものを選んで正しく重ねれば手にフィットしたまま指先の感覚もそこなわれず、作業性はほとんど落ちません。

手袋を重ねる正しい順番|素材の組み合わせ方

重ねづけで防寒・防水効果を最大限に引き出すには、着ける順番が重要です。基本は次の3層構成で考えます。

  • 1枚目(インナー):手にフィットする薄手の保温素材。手の輪郭に沿うことで手袋内の隙間をなくし、暖かい空気を逃がしません。
  • 2枚目(中間):軍手や純綿手袋など、保温性の高い手袋。1枚目と3枚目のあいだに空気の層を作り、保温力をさらに底上げします。
  • 3枚目(アウター):撥水性・防水性のある手袋。外側からの風・雨の侵入を防ぎ、内側の暖かさを閉じ込めます。

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3枚すべてを重ねなくても、インナー+アウターの2枚重ねだけでも十分な効果があります。逆にスキー用手袋のような「もともと1枚で完結するように作られた厚手のもの」は重ねづけに不向きです。ワンサイズ大きい手袋を無理やり足すよりも、比較的薄手の手袋を選んだほうがフィット感が保たれ、指先の自由度も高くなります。

大切なのは、一番内側にくる手袋を自分の手にきちんとフィットさせることです。ここが浮いていると、いくら外側を重ねても隙間から冷気が入り込み、重ねづけの効果が半減してしまいます。

作業現場でおすすめの重ねづけ組み合わせ

屋外作業や寒冷地での現場作業では、目的に合わせてインナーを選ぶと重ねづけの効果がぐっと高まります。

作業内容インナーのおすすめポイント
刃物・鋭利な資材を扱う作業耐切創インナー手袋防寒しながら手指の切創リスクにも備えられる
水や油を扱う作業極薄ニトリル手袋薄くフィットし、重ねても指先の感覚が鈍りにくい
資材の運搬・荷下ろし軍手(保温タイプ)中間着として空気の層を作り、防寒アウターと組み合わせやすい

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とくに刃物を扱う作業では、防寒だけでなく手指を守る耐切創性能も欠かせません。防寒手袋の下に薄手の耐切創インナーを重ねれば、暖かさと安全性を両立できます。

極薄ニトリル手袋を使えば重ねづけの違和感を減らせる

手袋を重ねる際、「フィットする素材を選んだつもりでもゴワゴワする」「お気に入りの防寒手袋のインナーに軍手はサイズ的に厚すぎる」と感じることがあります。そんなときにおすすめなのが、1枚だけで着けられる「極薄ニトリル手袋」です。

手袋を1枚だけで着けていると、手と手袋のわずかな隙間から水や風が入り込み、手汗が冷気にさらされて余計に冷えてしまいます。合成ゴム製の極薄ニトリル手袋は手にぴったりと密着するため、この隙間そのものをなくし、水や風の侵入を防ぎます。

薄さが最大の武器で、重ねて着けても指先の感覚は1枚のときとほとんど変わりません。天然ゴムを使っていないため、ゴムアレルギーが気になる方でも比較的使いやすいといわれています。

一方でゴム手袋である以上、手汗の逃げ場がなく蒸れやすいというデメリットもあります。屋外での作業や移動時に使い、蒸れを感じたら一度外して手を拭く——このひと工夫で、寒い時期でも快適に重ねづけを続けられます。

よくある質問

手袋を二重に着けても大丈夫?「二重手袋はNG」と聞いたことがあるのですが……

医療・介護の現場で「二重手袋はNG」とされるのは、感染対策として求められる指先の感覚や手技の精度が落ちるためで、衛生管理上の理由によるものです。屋外作業や日常生活での防寒目的の重ねづけとは前提が異なるため、防寒対策として手袋を重ねること自体に問題はありません。ただし、極端に厚手のものを何枚も重ねると細かい作業がしにくくなるので、薄手のものを選んで枚数を調整しましょう。

重ねづけすると作業性が落ちませんか?

手にフィットする薄手のインナーを一番内側に着け、そこに薄めのアウターを重ねる分には、作業性の低下はほとんど感じません。厚手の手袋を何枚も重ねると動かしにくくなるので、枚数よりも「フィット感」を優先して選ぶのがコツです。

重ねる枚数の目安は?

普段使いなら2枚重ね(インナー+アウター)で十分です。真冬の屋外作業や長時間の待機がある現場では、インナーと防寒アウターのあいだに軍手や純綿手袋を挟んだ3枚重ねにすると、より保温効果が高まります。

まとめ

手袋の重ねづけは、手袋と手の隙間をなくして防水・防風性を高めることで、指先の防寒効果を大きく引き上げてくれます。インナー→中間→アウターの順を意識し、薄手で手にフィットするものを選べば、作業性を落とさずに暖かさをキープできます。極薄ニトリル手袋や耐切創インナーなど、作業内容に合わせたインナー選びも防寒対策の質を左右するポイントです。この冬は手袋の重ねづけで、指先まで快適な作業環境を整えてみてください。

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