厨房は「暑い場所」の代表格です。ガス火・フライヤー・オーブンなどの熱源が集中しているうえ、衛生管理のために窓を開けにくく、消防法の関係で空調も入れにくいことがあります。「厨房 暑い」「厨房 熱中症対策」で検索してこのページにたどり着いた方は、まさに今その暑さと戦っている最中ではないでしょうか。
この記事では、厨房が暑くなる理由から、今日から使える厨房の暑さ対策グッズ、休憩・水分補給の工夫、法改正で求められるようになった対応まで、火を使う現場ならではの注意点とあわせてまとめて解説します。
厨房はなぜ暑い?高温になる原因と放置するリスク

厨房が暑くなるのには、はっきりした理由があります。
厨房が高温多湿になりやすい3つの原因
- ガスコンロ・フライヤー・オーブンなど熱源が多い
- 衛生管理・消防法の関係で窓や換気を大きく開けづらい
- 蒸気・油煙で湿度も上がりやすく、体感温度がさらに上がる
加えて、調理中はコンロや揚げ場を離れられないため、暑い場所に立ち続けることになりがちです。この「その場を動けない」という厨房ならではの事情が、暑さ対策をより重要にしています。
暑さを放置すると起こること
厨房の暑さを我慢して働き続けると、熱中症のリスクが高まるのはもちろん、集中力の低下によるやけど・切り傷などの事故、味付けや衛生管理のミスにもつながりかねません。「厨房が暑くてしんどい」がスタッフの離職理由になっているケースも珍しくないため、対策は経営側にとっても他人事ではありません。
厨房の暑さ対策グッズ・工夫8選

ここからは、厨房で実践しやすい暑さ対策グッズ・工夫を8つ紹介します。すぐに始められるものから順に見ていきましょう。
1. 温度・湿度をこまめにチェックする
まずは「今どれくらい暑いか」を数値で把握することから始めましょう。温湿度計や熱中症指数計を厨房内に設置しておけば、感覚に頼らず休憩のタイミングを判断できます。数値が高い時間帯は、可能な範囲で作業を分散させるのも効果的です。
2. 安全性を確かめてから空調服・厨房対応ウェアを選ぶ
暑さ対策の定番である空調服は、バッテリーを使う・ファンで風を送るという構造上、火気の近くや衛生管理上NGとされる厨房もあるため注意が必要です。導入前に、ファンの位置や風向きが厨房仕様に設計された、安全性の高いモデルかどうかを必ず確認しましょう。
3. 冷感インナーで涼しい作業着に切り替える
ユニフォームの下に着るインナーを、接触冷感・吸汗速乾タイプに替えるだけでも体感はかなり変わります。厨房着は衛生面から生地を選びにくい分、インナーで涼しさを補うのが現実的な一手です。
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4. アイスベスト・保冷剤で体を直接冷やす
体幹を直接冷やせるアイスベストや保冷剤は、休憩以外で体温を下げにくい厨房と相性のよいアイテムです。保冷剤を差し替えながら使えるタイプなら、長時間の勤務でも冷たさをキープできます。
バッテリー式の冷却ベスト(ペルチェベスト)を検討している場合は、厨房特有の油・水はねとの相性や実際の冷え方を確認してから選ぶと失敗しにくくなります。
>>【関連記事】ペルチェベストは効果ない?冷えない原因と対策・デメリットを本音で解説

5. ネッククーラーで首元を冷やす
首には太い血管が通っているため、ネッククーラーなどで首元を冷やすと体温の上昇を効率よく抑えられます。手が離せない調理中でも、首に巻いておくだけで涼しさを感じやすいのもメリットです。

6. こまめな休憩と水分・塩分補給を徹底する
どれだけ涼しいグッズを使っても、休憩と水分・塩分補給を後回しにしては意味がありません。厨房では発汗で想像以上に水分・塩分が失われているため、のどが渇く前に、決まったタイミングで摂る仕組みを作っておくのがおすすめです。可能であれば、涼しい休憩スペースを別に確保しましょう。
7. スポットクーラー・換気設備も見直す
個人装備だけでなく、設備面の見直しも効果があります。熱がこもりやすい揚げ場・コンロ周りにスポットクーラーを設置する、換気扇やダクトのフィルターを定期的に清掃するといった対応で、厨房全体の温度を下げられることがあります。エアコンが効きにくい場合は、フィルターの目詰まりや室外機周りの状況もあわせて確認してみてください。
現場全体でマニュアルを共有し、法改正にも対応を

厨房の暑さ対策は、一部のスタッフだけが知っていても意味がありません。休憩のタイミング・水分補給のルール・体調不良時の連絡先などをマニュアル化し、現場全体で共有しておきましょう。
2025年6月には労働安全衛生法関連の規則が改正され、暑さ指数が高くなる作業では、熱中症の症状に早く気づき、すぐに対応できる体制を整えることが事業者に義務づけられました。厨房も対象になり得る現場のため、「今までどおり」で済ませず、マニュアルや責任者の体制を一度見直しておくと安心です。
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まとめ
厨房での熱中症対策について、原因からグッズ、休憩・水分補給の工夫、法改正への対応まで解説しました。厨房は調理で火を使う分、想像以上に暑さがこたえる現場です。厨房の暑さ対策グッズを取り入れながら、体調不良や熱中症の発症を防ぎ、涼しく安全に働ける環境を整えていきましょう。
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