工事用ヘルメットの素材別の耐用年数
日本安全帽工業会で定めている熱可塑性樹脂製のABSやPC、PEな素材の工事ヘルメットの耐用年数は使い始めてから3年ほどになります。熱硬化性樹脂製のFRP製の工事ヘルメットの耐用年数は使い始めてから5年後が目安となります。
しかし、その工事ヘルメットに取り付けてあるヘッドバンドやあご紐などの着装体に関しては消耗が激しいので、使い始めてから1年ほどの耐用年数としています。ヘルメットの内装に関しても、1年ほどが交換の目安としています。
しかしながら、この工事ヘルメットの耐用年数というものに関しては、そのヘルメットの使用頻度が著しく激しく、日光が当たり易く、高温になる場所や、雨風が激しく、湿気の高い場所などでの保管場所、使い方が荒いなどの理由でその耐用年数が短くなることがあります。
工事ヘルメットに幾度も衝撃があった場合や、高い場所から落としてしまった場合などで工事ヘルメットにヒビや陥没などが合った場わいには、この耐用年数に限らず、すぐに交換することが大切です。
又、日本ヘルメット工業会での20の項目ある「工事ヘルメットの取扱マニュアル」で1つでもその項目に思い当たることがあれば、そのヘルメットの耐用年数に関係なく交換することが先決です。
期限切れの工事用ヘルメットを使用していたらどうなるの?
期限切れの工事ヘルメットを使用していると、頭により柔らかく、またフィット性を保てるように内装部分に入れてある衝撃吸収ライナーの部分が潰れたり、へこんでしまったりします。すると、衝撃をモロに感じてしまうことにもなりますし、工事ヘルメットがずれやすくなります。後ろに工事ヘルメットがずれたりすれば、あご紐が首にかかり、食い込んでしまうこともあります。思わぬ事故にも繋がりやすくなりますし、ずれてばかりで仕事にならないこともあります。
内装部分にも幾つもの還ひもやハンモックが頭全体のバランスを支えているものですが、そのバンドなども汗や頭皮の脂、紫外線などで劣化します。劣化して切れやすくなっていたり、伸びたりすれば、工事ヘルメットがずれやすくなってしまい危険です。
工事ヘルメットにはPSマークというマークが付いていて、期限切れのヘルメットを被って怪我などをしても補償金を貰うことができなくなってしまいます。期限切れのFRP製の工事ヘルメットで衝撃吸収性能試験をした結果では内装の破損が、使用期限切れのABS製の場合には帽体が割れてしまうことが多いという特徴がありました。
このように、使用期限切れの工事ヘルメットを使用すれば、衝撃があった場合には、ヘルメットが割れては内装の破片が頭部に刺さったり、ぶつかっては切れてしまうという大きな怪我に繋がります。ちょっとした衝撃でも大きなヒビへと繋がり、頭部や首、顔にまで怪我をすることがあるので、使用切れのヘルメットは辞めておいた方がいいでしょう。
期限切れの工事用ヘルメットの処分方法
日本ヘルメット工業会では、期限切れの工事ヘルメットの処分方法は環境保全を考えて、ヘルメットのリサイクルセンターを設けています。国が制定した循環型社会形成基本法により、期限切れや使用済みのヘルメットはヘルメットを購入した販売店へ下取りをしてもらい、日本安全帽工業会会員へと引き渡し、そこからヘルメットのリサイクルできる部分は中間処理業者へ処理を依頼して、リサイクルできない部分は廃棄物処理業者に依頼して処分してもらう方法があります。
又は、直接その期限切れのヘルメットを各自で日本安全帽工業会リサイクルセンターへと下取りをしてもらい、処理をお願いする方法があります。リサイクルシステムでは、その期限切れのヘルメットの処理数量や価格などを考えた上で処理費用を決めます。又、倉庫賃料や社会情勢の変動によってもその処理費用が変わってきます。期限切れのヘルメットの処分方法は、日本ヘルメット工業会事務局に処分について問い合わせ、相談してから処分しましょう。
市町村によっては違いがありますが、ヘルメットは内装に金属を使っていなければ、川崎市では普通ゴミとして出すことができます。自治体によっては不燃ゴミになり、その自治体が定めるゴミの指定日に決められた方法で出すことになります。他にも、近くの不用品回収業者に回収してもらうことができます。その際には有料となることがあります。
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