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ヘルメットの下に手ぬぐいやタオルを巻くのはなぜ禁止されるのか
高所作業や荷下ろし作業が多い現場では、夏場を中心にヘルメットの中が蒸れてかなりの不快感になります。そこで手ぬぐいやタオルを頭に巻いてからヘルメットをかぶる人がいますが、現場によっては明確に禁止されています。労働安全衛生規則そのものには「手ぬぐいやタオルを巻いてはいけない」という条文はありません。禁止の根拠は法律ではなく、ゼネコンごとに定めている独自の安全基準です。下請け業者はその本社ルールに従う必要があるため、現場の監督者はかなり厳しくチェックします。 なぜ手ぬぐいやタオルがNGとされるのかというと、落下事故が起きたときにヘルメットが外れやすくなるためです。ヘルメットは頭部との間に隙間ができないように装着し、あご紐を締めて固定するのが前提です。ここに手ぬぐいやタオルを挟むと隙間ができ、転倒や落下の衝撃でヘルメットがズレて、最悪の場合頭から外れてしまいます。実際に、ヘルメットが外れたことが原因で死亡事故につながった例も報告されています。 一方で、夏場は頭部が高温になり熱中症のリスクも無視できません。最近では大手ゼネコンを中心に、季節や作業内容に応じてタオルの使用を認めるケースも出てきています。使ってよいかどうかは現場ごとに違うため、必ず監督者に確認してから判断してください。保護帽(工事用ヘルメット)の規格と着用義務
高所作業や積み下ろし作業など危険を伴う現場では、保護帽の着用が労働安全衛生規則で明確に義務付けられています。現場監督者の裁量ではなく法律上の義務のため、各現場では着用の徹底が求められます。 保護帽にも明確な規格があり、耐貫通性試験と衝撃吸収性試験という2つの試験をクリアしたものだけが使用を認められます。耐貫通性試験は飛来物・落下物に対するガード性能を確認する試験で、重さ3kgの円すい形ストライカを1m上空から落下させて実施します。衝撃吸収性試験は外部からの衝撃に対する耐性を確認する試験で、人頭模型にかかる衝撃荷重が4.9kN以下におさまることが基準です。この2つをクリアした保護帽だけが、現場で使用を認められています。現場でNGを出さずにできる蒸れ・暑さ対策
本社ルールでタオルや手ぬぐいが禁止されている現場でも、暑さ対策の方法は他にもあります。 ・吸汗速乾のヘルメットインナーキャップ:頭に密着する薄手のつくりで、タオルのように隙間を作りにくいのが利点です。 ・冷感タイプのヘルメットバンド:汗を吸って気化熱で頭を冷やすタイプなら、蒸れを抑えながら装着感も保てます。 ・通気性の良いヘルメットへの交換:内装のベンチレーション性能が高いモデルに替えるだけで、体感がかなり変わります。 どれも頭部との間に隙間を作らない前提の製品なので、多くの現場で問題になりにくいアイテムです。ただし現場ごとの安全基準は異なるため、新しいインナーを使う場合も事前に監督者へ確認しておくと安心です。帽子をかぶってからヘルメットを装着するのはどうなのか
手ぬぐいやタオルと同様に、帽子をかぶった上からヘルメットをかぶる行為も、現場によっては禁止されています。理由はタオルの場合と同じで、頭部との間に隙間ができてヘルメットが外れやすくなるためです。ただしこちらは判断が分かれやすいテーマなので、詳しい理由や例外的に許可されるケースは以下の記事で詳しく解説しています。海外製の保護帽(ヘルメット)を使っても問題ないか
建設業界では費用削減が進み、作業員の安全を守る装備品にも安価な海外製が使われる場面が増えています。作業現場のヘルメットは消耗品で、行政の指導により定期的な交換が必要です。一度でも事故レベルの衝撃を受けたヘルメットは、本来の耐久性能を失うため必ず新しいものに交換しなければなりません。 保護帽は仕様規格が明確に定められているため、本来であれば海外製ヘルメットの使用は違法になり得ます。しかし、輸入時に使用材料や耐貫通性能・衝撃吸収性能などの基準をクリアし、その内容を認証機関に申請して検定を通っていれば、海外製のヘルメットであっても国内品と同じように現場で使用できます。購入する際は、この検定を通っているかどうかを必ず確認してください。まとめ:現場のルールを守りながら安全と快適さを両立させよう
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ヘルメットの下に手ぬぐいやタオルを巻く行為は、法律ではなく現場ごとの安全基準で禁止されていることがほとんどです。理由は落下事故の際にヘルメットが外れやすくなるためで、根拠を知っておくとルールにも納得しやすくなります。暑さが気になる場合は、隙間を作りにくいインナーキャップや通気性の良いヘルメットに切り替えるなど、現場のルールを守れる方法から試してみてください。