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ヘルメットの耐用年数は3年!使用期限の判断基準と交換のサインを解説

ヘルメットの耐用年数は、使用開始から3年が目安です。ただし素材や使用環境によって前後するため、「まだ割れていないから大丈夫」と自己判断で使い続けるのは危険です。
この記事では、作業用ヘルメットの耐用年数の考え方や使用期限の判断基準、製造年月の確認方法、長持ちさせるコツを詳しくご紹介します。

ヘルメットの耐用年数は3年が目安。素材によって異なる

ヘルメットの作業員
作業用ヘルメットの耐用年数は、使用開始からおよそ3年です。ただし、これは帽体の素材によって変わります。
一般的なPC樹脂・ABS樹脂製のヘルメットは3年が目安である一方、FRP(繊維強化プラスチック)製は素材の耐久性が高く、耐用年数5年とされています。ご自身のヘルメットの素材がどちらか分からない場合は、内側のラベルや取扱説明書で確認しておきましょう。

また、同じ3年でも、使用頻度や使い方、使用環境によって劣化の進み方は大きく変わります。屋内でたまに使う場合と、炎天下の屋外で連日使う場合とでは、紫外線や熱による劣化スピードがまったく違うため、あくまで「目安」として捉え、実際は次章の判断基準と合わせてチェックすることが大切です。

耐用年数に法律の定めはない?労働安全衛生法との関係

「3年」という数字は、法令が年数そのものを定めているわけではありません。労働安全衛生法や関連規則は、事業者に対して保護具を有効な状態に保ち、労働者に使用させることを求めていますが、「ヘルメットは何年で交換」という具体的な年数までは規定していないのが実情です。

この3年(FRP製は5年)という目安は、ヘルメットメーカーや業界団体が、素材の経年劣化に関する試験データをもとに自主的な基準として示しているものです。法律の数字ではないからといって軽視してよいわけではなく、むしろ「劣化した保護具を使わせてはいけない」という保護具管理の趣旨に沿った、現場で守るべき実務上の目安と考えるのが妥当です。耐用年数を超えたヘルメットを使い続けて事故が起きた場合、安全配慮義務違反を問われるリスクもあります。

使用期限のチェックポイント|このサインが出たら交換

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年数だけでなく、以下のサインが見られたら耐用年数内でも交換のタイミングです。

  • 購入・使用開始から3年(FRP製は5年)が経過した
  • 帽体にひび割れ・変形・色あせが見られる
  • あご紐や内装(ハンモック・発泡ライナー)が劣化している、外れやすい
  • 着用時に以前よりゆるく感じる、フィット感が変わった
  • 1回でも大きな衝撃(落下・転倒・飛来物など)を受けた

特に、大きな衝撃を1回でも受けたヘルメットは、外見に問題がなくてもその時点で交換してください。帽体の内部にダメージが蓄積している場合、次の衝撃を十分に吸収できない可能性が高いためです。あご紐の緩みや劣化も見落としがちですが、脱落防止の要となる部分なので、締め具合とあわせて定期的にチェックしましょう。

ヘルメットの製造年月を確認する方法

使用開始日を正確に覚えていない場合は、製造年月から判断する方法もあります。多くのヘルメットは、帽体の内側にあるラベルやシールに製造年月が刻印・印刷されています。「25.5」のような表記であれば2025年5月製造という意味で、そこから経過年数を逆算できます。

複数人でヘルメットを共有している現場や、備蓄用に保管しているヘルメットは特に使用開始日があいまいになりやすいため、製造年月をもとに交換時期を管理し、必要に応じてヘルメット本体や管理台帳に購入日・使用開始日を書き込んでおくと安心です。

ヘルメットを長持ちさせる3つの習慣

作業用ヘルメット
耐用年数はあくまで目安であり、日頃のお手入れ次第で本来の性能をより長く保つことができます。

使用後に汚れや水分をきちんと拭き取っておく

使用後は、汚れや水分をきちんと拭き取っておきましょう。素材の劣化を防ぎ、性能を保つことにつながります。
特に額や首の後ろ側などの肌が触れる部分には、汗や皮脂などの酸性の汚れが付着しており、そのままにするとヘルメットの素材が劣化する原因になります。長持ちさせるためだけでなく、衛生的かつ快適に使うためにも、使うたびに汚れと水分を拭き取っておきましょう。内装が外せないタイプなど、洗い方に迷う場合は下記もあわせてご覧ください。

>>【関連記事】内装が外せない作業用ヘルメットも洗える!正しい洗い方の手順と注意点

負荷がかからない方法で保管する

保管方法も、ヘルメットを長持ちさせる重要なポイントです。なるべく専用の保管場所を用意し、保管中に衝撃や圧力が加わらないよう、余裕のあるスペースを確保してください。
保管スペースが狭くて平置きできない場合は、壁に引っかけて収納する方法もあります。また、直射日光が当たる場所や高温になる車内などでの保管は、樹脂の劣化を早めるため避けましょう。

正しい使用方法を守る

正しい使用方法を守ることも欠かせません。まずは、ヘルメットの取扱説明書に目を通してみてください。よく知っているつもりでも、間違った方法で使い続けていることがあります。
着脱する際も、乱暴に扱わないことが大切です。特定の部分に大きな負荷がかかると、あご紐や内装の不具合の原因になります。あご紐の正しい締め方は下記で解説しています。

>>【関連記事】ヘルメットのあごひもの役割とは?正しい締め方も解説

耐用年数が過ぎたヘルメットは早めに買い替えを

ヘルメットの女性作業員
耐用年数が過ぎたヘルメットは、早急に買い替えましょう。十分な安全性を確保できないだけでなく、万が一の事故の際に保険金や補償が受けられないことがあります。
作業・工事を安全に進めるためにも、耐用年数が過ぎたヘルメットを使い続けるのはやめましょう。帽体の素材による違いが気になる方は、こちらもあわせてご確認ください。

>>【関連記事】FRP製ヘルメットの特徴とは?メリット・デメリット&ABSとの違いを解説

まとめ

ヘルメットの耐用年数は使用開始から3年(FRP製は5年)が目安ですが、これは法律で定められた数字ではなく、メーカーや業界団体が示す自主的な基準です。年数だけでなく、ひび割れ・劣化・衝撃の有無といった実際のサインを合わせてチェックし、判断に迷ったら早めに買い替えることが安全につながります。
まずは、この記事でご紹介したポイントを参考に、お手持ちの作業用ヘルメットが寿命を迎えていないか確認してみてください。

>>【関連記事】ヘルメットの下にかぶる帽子はNG?危険な理由と正しい対策・選び方

>>【関連記事】保護帽とは?ヘルメット・保安帽との違いを解説【選び方も】

>>【関連記事】高所作業のヘルメット着用は何メートルから義務?規格・罰則も解説

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