真夏の屋外作業は、過酷な気温と直射日光によって身体に大きな負担をかけます。
特に工事現場や配送業、農作業など、日陰の少ない環境では熱中症のリスクが格段に高まるため、対策をせずにいるのは危険です。
そこで今回は、外での仕事を乗り切るために実践できる6つの具体的な熱中症対策をご紹介します。
炎天下での外仕事は熱中症に要注意
屋外での作業は気温による暑さだけでなく、アスファルトや金属製品からの輻射熱、作業内容による身体の熱産生など、さまざまな要因にさらされます。
特に湿度が高い日は汗が蒸発しづらく、体温調節機能が働きにくく、熱中症リスクが高くなるのが現実です。
現場での作業は集中力も求められるため、自分の異変に気付きにくく、重症化しやすい点も注意しなくてはいけません。
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外仕事を乗り切るためにできる6つの熱中症対策
では、外仕事を乗り切るためにできる6つの熱中症対策について解説します。
屋外作業を行う際は、ぜひこれからご紹介する対策を取り入れてみてください。
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こまめに水分・塩分を補給する
熱中症対策の基本はこまめな水分補給です。
暑さによって汗をかいてしまうと、体内の水分が不足して体調不良になりやすくなります。
また、水分だけでなく塩分補給も忘れないように意識してください。
汗をかくことでナトリウムなどの電解質も排出され、体内の水分保持が上手くできない状態になってしまうからです。
水分補給と同時に、経口補水液や塩タブレット、塩あめなどを活用して、バランス良く補給しましょう。
適時休憩を挟む
体調に異変を感じる前に、定期的に休憩を挟むのも立派な熱中症対策です。
作業時間を管理し、こまめに日陰やエアコンの効いた場所で休憩を取ることで、熱中症リスクを下げることができます。
特に午後1〜3時の気温が最も高い時間帯は、意識的に休憩を長めに取りましょう。
現場の仲間同士で声をかけ合うことも、過労や異変の早期発見につながります。
アイスベスト・フリーザーベストの着用
冷却機能のあるアイスベストやフリーザーベストは、暑さ対策として屋外作業で重宝されています。
ベストに凍らせた保冷剤を入れると、体幹部の体温上昇を抑え、体力の消耗軽減が可能です。
特に長時間の屋外作業においては、冷却効果が2〜3時間持続するタイプを選ぶと効果的です。
繰り返し使える製品も多く、コストパフォーマンスにも優れています。
ファン付き作業服の着用
ファン付きの作業服は、汗の気化熱を活用して熱中症予防につながります。
作業服に内蔵されたファンが空気を取り込み、服内に風を循環させてくれるのが特徴です。
送風による清涼感もあるため、風がない日でも快適に作業しやすいでしょう。
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コンプレッションインナーの着用
コンプレッションインナーは、近年の屋外作業ではマストのアイテムともいえます。
通気性が高く、汗をすばやく吸収して蒸発しやすい設計なので、気化熱による冷却効果が期待できます。
ただし、無風状態ではやや暑く感じることもあるため、天候によって着用の有無を決めるのがよいかもしれません。
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熱がこもりにくいヘルメットを着用する
ヘルメットを着用するのが義務付けられている場合は、熱がこもりにくいヘルメットを選ぶのも熱中症対策の1つです。
一般的なヘルメットは内部に発泡スチロールを使用しており、熱がこもりやすい構造になっています。
一方で、通気性を考慮したヘルメットは通気口を設けて空気の流れをよくしているため、熱がこもりにくい設計です。
たとえば、タニザワの「エアライト」や、DICの「エアロメッシュ」は、発泡スチロールを排した独自構造により、頭部の蒸れや熱気を大幅に軽減します。
熱中症対策ヘルメット 谷沢製作所 タニザワ ST#1830-JZ II 飛翔special エアライト 遮熱 暑さ対策 工事用 土木 建築 防災 作業ヘルメット ST1830
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まとめ
今回は、外での仕事を乗り切るためにできる対策を6つご紹介しました。
炎天下の現場では、「水分をとる」「休む」「涼しくする」の3つの原則を徹底することが熱中症予防のカギです。
アイテムの活用や服装の工夫、作業時間の管理を通じて、無理なく働ける環境を整えましょう。