「FRP製ヘルメットって、普通のヘルメットと何が違うの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
FRP(繊維強化プラスチック)製ヘルメットは、建設現場や製造業の現場で長年使われてきた保護帽の定番素材です。
軽さと強度を兼ね備え、熱にも強い一方で、電気を通してしまうという弱点もあります。
本記事では、FRP製ヘルメットの特徴やメリット・デメリットに加え、耐用年数の目安、よく比較されるABS製ヘルメットとの違いまで、現場で選ぶときに知っておきたいポイントをまとめて解説します。
FRP製ヘルメットの特徴とは

FRP(繊維強化プラスチック)は、ガラス繊維やカーボン繊維を樹脂で固めた複合素材です。
金属のような強度を持ちながら軽量に仕上げられるのが特徴で、建設業や製造業など過酷な現場環境で長く採用されてきました。
帽体に厚みを持たせやすく、衝撃を受けても割れにくい粘り強さがあるため、飛来・落下物や墜落時の頭部保護を重視する現場と相性が良い素材です。
FRP製ヘルメットのメリット
FRP製ヘルメットには、主に次の3つのメリットがあります。
耐熱性がある
FRP製ヘルメットは熱に強く、高温の炉前作業や溶接現場でも変形しにくいのが強みです。
樹脂素材の中では耐熱性が特に高く、火花や熱気にさらされやすい現場でも安心して着用できます。
比較的軽量
強度が高いにもかかわらず軽量な点も、FRP製ヘルメットの魅力です。
長時間の着用でも首や肩への負担を軽減しやすく、作業効率の向上にもつながります。
衝撃吸収性がある
外部からの衝撃を分散して吸収する性能に優れているのも、FRP製ヘルメットの特徴です。
落下物や衝突、墜落のリスクがある現場でも、頭部をしっかりと保護できます。
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FRP製ヘルメットのデメリット
メリットが多い一方、FRP製ヘルメットには次のようなデメリットもあります。
耐電性がなく電気作業には不向き
FRPは電気を通す性質があるため、電気工事や高圧設備の点検作業には使用できません。
電気を扱う現場には、絶縁性に優れたABS樹脂製や熱可塑性樹脂製のヘルメットが推奨されます。
製造コストがやや高め
FRP製ヘルメットは複合素材を使うため、製造コストが高くなりがちです。
そのぶんABS製やPE製と比べて販売価格も高めになります。
ただし耐久性・耐熱性に優れているぶん交換サイクルを延ばしやすく、長期的に見ればコストパフォーマンスは決して悪くありません。
FRP製ヘルメットの耐用年数の目安
労働現場用のヘルメットは、製造から3年・使用開始から1年を目安に交換することが多くのメーカーで推奨されています。
FRP製も例外ではなく、樹脂と繊維を組み合わせた構造ゆえに、直射日光や高温下での保管が続くと劣化が進みやすい点に注意が必要です。
ひび割れ・変色・内装のへたりが見られたら、目安年数に達していなくても早めの交換を検討しましょう。
一度大きな衝撃を受けた場合は、外見上の傷が無くても内部の強度が落ちていることがあるため、そのつど交換するのが安全です。
FRP製とABS製ヘルメットの違い
ヘルメット選びで多くの人が迷うのが、FRP製とABS製の違いです。
FRP製は耐熱性・強度に優れ、炉前作業や溶接現場など高温環境に強い一方、電気を通すため電気作業には使えず、成形に手間がかかる分コストも上がります。
ABS製は絶縁性があり電気作業にも対応でき、量産しやすく価格を抑えやすい素材ですが、耐熱性はFRPに一歩譲ります。
高温作業や耐久性を最優先するならFRP製、電気設備を扱う現場やコストを抑えたい場合はABS製、というのが選び方の基本です。
現場によって複数の作業を兼務する場合は、どちらの弱点も許容できるかを確認してから選ぶと失敗がありません。
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まとめ
今回はFRP製ヘルメットの特徴とメリット・デメリット、耐用年数の目安、ABS製ヘルメットとの違いについて解説しました。
FRP製ヘルメットは電気に関連する作業以外なら幅広く使える、多くの現場で採用されている定番の保護帽です。
本記事を参考に、現場の作業内容や使用環境に合わせてFRP製かABS製かを選び、安全に作業を進めてください。
