トラック運転手が対応する作業での事故を懸念し、ヘルメットの着用を義務化したという話を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、どのようなないようなのか把握しておらず、真偽を含めて調べている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、トラック運転手はヘルメットの着用が義務化されているのか、罰則や採用基準についてご紹介します。
トラック運転手のヘルメット着用は義務化されている?
トラックドライバーのヘルメット着用は、労働安全衛生法によって義務付けられています。
道路交通法ではないので、運転中にヘルメットを着用しろ、というわけではない点に注意してください。
2023年10月以降、最大積載量2トン以上の貨物自動車の荷を積み降ろす作業時に保護帽(ヘルメット)の着用が義務付けられました。
そのため、トラック運転手にとっては荷役作業をする際にヘルメット着用をする、という認識が正しいです。
トラック運転手がヘルメット未着用時の罰則とは
トラック運転手が荷役作業をする際にヘルメットを未着用だった場合、労働安全衛生法の第20条にもとづき6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科される場合があります。
単なるマナーや企業ルールではなく、法的な罰則があるので、トラック運転手が荷役作業をする際は、必ずヘルメットを着用する意識を持つことが大切です。
トラック運転手のヘルメット着用基準
ここでは、トラック運転手の具体的なヘルメット着用基準について解説します。
パワーゲート使用時
パワーゲート(テールゲートリフター)を使用して荷物を積み下ろす際は、転落や荷崩れの危険が伴うため、ヘルメットを着用しなくてはいけません。
ただし、2トン以上5トン未満のトラックで、パワーゲートが設置されているが使用しない荷役作業であれば、ヘルメットを着用する必要はありません。
荷役作業時
安全面を考慮すると、荷役作業をするならヘルメットを着用していたほうが間違いがありません。
もし社内で意識が浸透していないのであれば、荷役作業時にトラック運転手はヘルメット着用を徹底することをルール化しましょう。
まとめ
今回はトラック運転手はヘルメット着用が義務化されているのか、罰則や着用基準について解説しました。
制度が変わると上層部が把握しているつもりでも、トラックドライバーが認知しておらず、思わぬ事故につながるリスクがあります。
そのため、本記事を読んだことを機会に、トラック運転手が荷役作業をする際には、ヘルメット着用を義務化するよう浸透させ、安全に業務にあたってもらうようにしましょう。