内装工事は屋内での作業が中心なので、「ヘルメットなんて必要ないのでは」と思う方も少なくありません。少しでも身体の負担を減らしたくて、着用義務がないならかぶりたくないと考えている方もいるでしょう。
ですが、内装工事の現場でも法律上ヘルメットの着用義務がある場合があり、着用しないままでいると思わぬリスクを背負うことになります。
そこで今回は、内装工事でヘルメットは着用義務なのか、内装用ヘルメットを選ぶときに押さえておきたい5つのポイントとあわせて解説します。
内装工事でヘルメットの着用義務はある?

内装工事は基本的に屋内で行われるため、屋外作業や建設現場よりも危険ではないと思われがちです。
しかし、天井材や工具の落下、脚立や足場からの転落など、内装工事でも事故のリスクは常に存在します。
そのため、労働安全衛生法によって内装工事であってもヘルメットの着用が義務付けられているのです。
内装工事でヘルメットを着用しないとどうなる?
仮に内装工事でヘルメットを着用しないことが発覚した場合、労働安全衛生法第89条に基づき、事業者には6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります。
また、事故が発生した場合には企業責任や損害賠償リスクも伴うため、法令遵守と安全管理の両面でヘルメットの着用は不可欠といえます。
法令に基づいていなくとも安全面からヘルメットは着用すべき
法律でヘルメットの着用義務がない内装工事だったとしても、安全面を考慮するとヘルメットは着用すべきです。
従業員の安全を守る上で、万が一に備えて企業のルールとしてヘルメット着用義務を設けておくと安心でしょう。
内装用ヘルメットの選び方5つのポイント
ここでは、内装工事に適したヘルメット=内装用ヘルメットの選び方を5つのポイントに分けて解説します。
①使用区分で選ぶ
ヘルメットには「飛来・落下物用」「墜落時保護用」「電気用」といった使用区分があります。
例えば、天井材の取り付けや高所作業を伴う場合には「飛来・落下物用」や「墜落時保護用」のヘルメットの着用が適切です。
電気工事を伴う内装工事では、「電気用」のヘルメットを選ぶことで感電リスクを低減できます。
内装工事に適した区分を確認し、作業環境に合ったものを選びましょう。
>>【関連記事】保護帽とは?ヘルメット・保安帽との違いを解説【選び方も】
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②帽体の材質で選ぶ
ヘルメットの外側の殻(帽体)には、主にABS樹脂・FRP(繊維強化プラスチック)・ポリカーボネートなどの素材が使われています。
ABS樹脂は衝撃に強くコストを抑えやすい定番素材で、FRPは軽量なので長時間の作業でも疲れにくいのが特長です。ポリカーボネートは透明度や耐候性に優れ、デザイン性の高いモデルにもよく使われます。
内装工事は立ったりしゃがんだりの動作が多く長時間の作業になりやすいため、軽さを重視するならFRP製、コストと耐久性のバランスを取るならABS樹脂製を選ぶのがおすすめです。
>>【関連記事】FRP製ヘルメットの特徴とは?メリット・デメリット&ABSとの違いを解説
③通気性や重さも考慮する
長時間の内装工事では、蒸れやすさや重量が作業効率に直結します。
通気孔付きのヘルメットを選べば快適性が向上し、軽量素材の製品であれば首や肩への負担を減らすことができるでしょう。
特に夏場や密閉空間での作業では、通気性の高さが集中力維持につながります。
安全性と快適性を両立させることで、作業環境がより改善されるはずです。
>>【関連記事】通気性のいいヘルメットおすすめ3選|蒸れない・涼しい作業用ヘルメット
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④内装(ライナー)の快適さ・交換のしやすさで選ぶ
ヘルメットの「内装」とは、頭に直接触れる帽体内側のライナーやヘッドバンドのことです。汗を吸収したり衝撃を和らげたりする役割を持ち、肌に直接触れる部分だからこそ、選び方ひとつで着け心地が大きく変わります。
汗をかきやすい内装工事では、内装部分だけを取り外して洗える・交換できるタイプを選ぶと衛生的に使い続けられます。目安として内装は1年ほどで劣化が進むため、汚れやへたりが気になったら早めの交換がおすすめです。
内装がへたったまま使い続けると、フィット感が悪くなるだけでなく衝撃吸収性能も落ちてしまうため注意しましょう。
>>【関連記事】内装が外せない作業用ヘルメットも洗える!正しい洗い方の手順と注意点
⑤サイズ調整のしやすさで選ぶ
頭のサイズや形は人によって異なるため、アジャスターで細かくサイズ調整できるタイプを選ぶと、長時間かぶっても疲れにくくなります。
サイズが合わないヘルメットは、ずれたり圧迫感が出たりして集中力を削ぐ原因にもなるため、購入前に必ずフィット感を確認しましょう。
>>【関連記事】作業用ヘルメットが入らない・深くかぶれない原因と対処法とは?
まとめ
内装工事でも、天井材の落下や高所からの転落といった事故のリスクがあるため、労働安全衛生法にもとづきヘルメットの着用が義務付けられています。
内装用ヘルメットを選ぶときは、①使用区分、②材質、③通気性や重さ、④内装(ライナー)の快適さ、⑤サイズ調整のしやすさという5つのポイントを意識すると、安全性と快適性を両立できます。
ぜひ、内装工事を行う際は、万が一の事故に備えて用途に適したヘルメットを着用してください。
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