「熱中症対策」と表示された飲料には、実は明確な基準があります。全国清涼飲料連合会が定めた「熱中症対策」表示ガイドラインを満たした清涼飲料水だけが、この言葉を表示できるのです。
本記事では、このガイドラインの具体的な基準値や表示できる場所のルールを整理し、現場で正しく商品を選ぶためのポイントもあわせて解説します。
「熱中症対策」表示ガイドラインとは?全国清涼飲料連合会が定める清涼飲料水の基準

「熱中症対策」表示ガイドラインは、全国清涼飲料連合会(旧・全国清涼飲料工業会)が2012年4月19日に制定し、2016年6月9日に改訂した業界基準です。
対象は清涼飲料水で、ナトリウム量が飲料100mlあたり40〜80mg(食塩相当量にして0.1〜0.2g)を含むものだけが「熱中症対策」という言葉を表示できます。
汗で失われる水分と塩分を効率よく補える濃度として、この範囲が基準に設定されています。
もう一つ見落としやすいのが、表示できる場所の制限です。商品名や容器包装、外箱そのものへの「熱中症対策」表示は認められていません。
使えるのはテレビCM・店頭POP・ポスター・説明会など、商品そのもの以外の広告・販促の場に限られます。
パッケージに直接「熱中症対策」と書かれていない商品でも、基準を満たしたうえでCMやPOPで訴求しているケースがあるのはこのためです。
厚生労働省・環境省の熱中症予防情報との違い
「熱中症対策」で検索すると、厚生労働省や環境省(熱中症予防情報サイト)の情報も数多く出てきます。
ただしこれらは表示ガイドラインとは別物です。厚労省・環境省の情報は熱中症警戒アラートや予防行動の呼びかけなど、社会全体への注意喚起が中心になっています。
一方、表示ガイドラインは清涼飲料水の広告・販促表示に関する業界内のルールで、対象がはっきり異なります。
両方を混同せず、「今どんな情報を探しているか」で使い分けましょう。
表示ガイドラインに従えば熱中症にならない?
ガイドラインを満たした飲料を選んでも、それだけで熱中症を防げるわけではありません。
水分補給のタイミング、休憩の取り方、気温や湿度などの環境条件、個人の体調——熱中症のリスクはこれらが複合的に絡み合って決まります。
表示ガイドラインは正しい商品選びの目安の一つとして活用し、そのうえで自分の状態に合わせた対策を重ねることが大切です。
熱中症対策に大切なポイント
表示ガイドラインの基準を踏まえたうえで、現場で実践したい対策を3つ紹介します。
汗を大量にかく場合は基準を満たした飲料水を選ぶ
屋外作業やスポーツで大量に汗をかくときは、先ほどの基準(ナトリウム100mlあたり40〜80mg)を満たした飲料水を選びましょう。
汗をかくと水分だけでなく体内のミネラルバランスも崩れます。基準を満たした飲料で塩分と水分を同時に補給し、体調を整えることが重要です。
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活動時は適度な休憩を挟む
気温の高い状況で活動を続けると体調不良が起こりやすくなるため、適度な休憩を必ず挟みましょう。
日陰や風通しのいい場所、クーラーやサーキュレーターがある環境で、体温を上げすぎないようにします。
冷感グッズを活用すると冷却効果が高まる
冷感タオルやネッククーラー、保冷剤や冷やした飲料水などの冷感グッズを併用すると、冷却効果が高まり熱中症リスクを抑えられます。
表示ガイドラインを満たした飲料・適度な休憩とあわせて、冷感グッズも取り入れましょう。
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まとめ
「熱中症対策」表示ガイドラインは、全国清涼飲料連合会が清涼飲料水向けに定めた基準で、ナトリウム量や表示できる場所まで明確なルールがあります。
基準を知ったうえで、飲料選び・休憩・冷感グッズを組み合わせて、暑い現場を安全に乗り切りましょう。
