工事現場や工場などで見かける「緑十字マーク」付きのヘルメット。
このマークは単なる装飾ではなく、安全・衛生を象徴する重要なシンボルです。
JIS規格でも定められており、労働安全衛生の意識を高めるために広く使用されています。本記事では、緑十字マークをヘルメットに入れる意味や所以、ヘルメットへの加工方法について解説します。
ヘルメットの緑十字マークはなんの意味があるの?
緑十字マークは、労働安全・衛生のシンボルとして用いられており、JISの安全標識にも指定されています。
「安全第一」を現場で可視化するためのマークで、健康と安全を、働く従業員全員に意識させることが可能です。
緑十字マークが広まった所以
緑十字マークは、1919年に開催された災害防止展覧会において、全国安全週間のシンボルマークとして考案されました。
以来、建設現場・製造業・インフラ作業などで広く採用され、日本の労働安全文化の象徴となっています。
十字自体は海外で「仁愛」、東洋では「福徳の集まるところ」を意味しており、赤十字・白十字、青地に白十字がすでにあったため、緑色の十字マークが採用されたようです。
十字マークなら何色でもOK?
緑十字マークの意味である「労働安全・衛生のシンボル」を表すなら、何色でも問題ないのか、という疑問に辿り着くはずです。
基本的には、どのような色を使用しても問題ありません。
ただし、赤・ピンク・茶色の十字マークの使用はNGです。
理由は、赤十字マーク(医療・救護用)と誤認される恐れがあるためです。
誤認されないようにするには、馴染みのある緑色で十字マークを取り入れるのが適切だといえるでしょう。
緑色の十字マークは「安全・衛生」を表す色として国際的にも認知されており、現場の安全標識として適切な色とされています。
ヘルメットに緑十字マークを加工する方法
緑十字マークをヘルメットに加工する方法については、主に以下の2種類です。
- シール貼り付け:最も手軽でコストがかからない方法。耐水性・耐候性のあるステッカーを用いることで、屋外作業でも長持ちする。
- 印刷加工:コストはかかるものの、剥がれにくく耐久性が高く仕上がる。大量注文や長期使用に適している。
いずれの方法もメリット・デメリットがあるので、ヘルメットの素材や形状、用途に合わせて選択することが大切です。
まとめ
今回は、ヘルメットに緑十字マークを入れる意味について、加工方法とあわせて解説しました。
労働安全・衛生のシンボルでもある緑十字マークは、工事現場や工場内作業で従業員全員の意識を高められるマークです。
安全意識を高めたい事故やケガのリスクを下げる上でも、ぜひヘルメットに取り入れてみてください。